「直感はいつも正しい」
僕はかつてのメンターに「直感はいつも正しい」という言葉をいただき、以降、その言葉を信じて自分の直感を大切にしています。
直感を信じてそれに随って選択をすると、不思議と物事が上手くいく実感もあります。もちろん、直感で選んだ道は必ずしも易しい道とは限らず、険しい道の場合もあります。
「直感はいつも正しい」という言葉を勘違いして「直感で選んだ道が楽な道だ」と解釈している人もいますが、それは都合良く解釈しているに過ぎず、直感ではなく直感に扮した「甘い思考」なのです。
そして、自分の直感を信じて疑わず、選択した先の道も信念を持って進む事が出来れば、他の人から見たらいばらの道に思えるような道でも、なんとか乗り越えられるような自信を持っています。
これは逆説的かもしれませんが、自分が信じた道は誰に何を言われようが最後までやり遂げられるのが人間です。「直感はいつも正しい」というマインドを信じていれば、直感で選んだ道は最後までやり遂げられるので、その道の先に良い結果を得やすくなるのです。
思考が始まった瞬間に良い答えは出なくなる
「直感はいつも正しい」ということは、直感以外、つまり脳で考えた答えは正しい答えをさせないことが多いです。
思考は、これまでの人生経験で得た莫大なデータベースから最善の答えを出そうと脳をフル回転させます。
最善の答えを出すならそれで良いじゃないか!と思うかもしれませんが、残念なことにほとんどの人は脳のデータベースの中に最善策を導き出す要素が入っていません。
現在のあなたは、過去の経験すべてで成り立っています。楽しいことも、辛いことも、悔しいことも、すべての経験が今のあなたを創っています。
今のあなたが幸せではなかったり、理想と違う人生だとしたら、過去の選択はどこかで間違いを犯しているのと同時に、今のあなたの脳のデータベースの中には「幸せになるために必要な要素」を持っていないことになります。
この現実と向き合うのは辛いかもしれませんが、もし過去のあなたに幸せになる要素と選択肢をもっているとしたら、もう既にあなたは幸せになっており、現状を変えたいなどと全く思わないはずです。
職場を変えたい、幸せな恋愛をしたい、人生を変えたい、と思って何か行動をしようとしても、幸せになるための要素と選択肢を持っていない状態で思考しても、出て来る答えは、またこれまでと変わらない同じことの繰り返しになってしまいます。
ところが、直感は過去のデータベースから引っ張り出してきた答えではなく、ある意味「神のお告げ」のように全くの外部からやってくるので、その直感に随えば負のスパイラルから抜け出すことができるようになるのです。
直感は0.5秒が勝負!
直感は0.5秒で思考に変わると言われています。
例えば、直感で「ここに行った方が良い!」と思っても、その場で行動をしないとすぐに思考に切り替わってしまいますが、思考になった瞬間、
「いや、でも、危ないからなぁ」
「誰かが評判良くないって言ってたしなぁ」
「今日はめんどくさいからいいや」
などと、過去の成功しなかったパターンを導き出してくるので、結局何も変わらない人生のまま過ごすことになります。
直感が降りてきた瞬間に行動ができなかったとしても、せめてメモをしてどんな感情になったかだけでも書き留めておきましょう。
直感は神のお告げだとすると、神様は「この道を進んだ方がいいよ」と教えてくれているにも関わらず、それを無視することになります。スピリチュアル的には神さまとは仲良くなってなんぼの世界なので、無視するのは神さまと仲良くなるチャンスを自分から潰していることになってしまいます。
直感をにしたがい、スピリチュアルの恩恵を受けとる
直感という神のお告げに随って、その道を信じてどんどん進んでいけば、あれよあれよと自分の人生が好転していくのがわかります。自分の人生が好転していることに気がついてたころには、立派なスピリチュアル体質になっているでしょう。
先ほども触れましたが、スピリチュアルの世界は神さまと仲良くなってなんぼの世界なので、人生が好転して神さまと仲良くなればなるほど、神様はどんどん素晴らしい選択肢を与えてくれます。
スピリチュアルの恩恵を受け取ったら「感謝」する
そして、神様からスピリチュアルの恩恵を受け取ったら、必ず感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。心の中で「ありがとう」と呟くだけでも良いですが、言葉にして「ありがとう」ということで、自分自身が五感で感謝の気持ちを受け取ることができます。
感謝の気持ちは、スピリチュアル的に言うと恩恵を受け取ったときに限らず常に持っていることが重要です。
辛いときはどうしても自分自身に矢印が向いてしまい、どうしても感謝の気持ちを忘れがちですが、辛いときこそ神様や支えてくれる周りの環境に感謝をすることで、一筋の光が差し込み、道が開けてきます。
直感を信じる自信が持てない場合の唯一の対処法
そうはいっても、いきなり直感を信じろといってもそう簡単に信じることができない人も多いでしょう。特に男性や仕事をバリバリにやっている女性ほど、直感はある意味これまでの自分を否定することにもなるので、受け入れがたいかもしれません。
家族を養っている男性は、一家の大黒柱として家族を支えないといけないので、人生を変えるような決断に踏み切れない場合も多く、そのような方を何人も見てきました。
ただ、いきなり大きな決断をしなければいけないわけではありません。
直感の中には人生を変えるような大きな直感もあれば、日頃のちょっとした選択における小さな直感もあります。
そこで、直感を信じる自信が持てない場合の唯一の対処法としてぜひ試していただきたいのは、
「小さな成功体験を積み重ねる」
ということです。
人間は自分が成功したことに対しては自信を持つことができます。それは、大きな1回の成功よりも、小さな10回の成功の方が自分につく自信は大きくなります。
直感に関しても、大きくドカンと一大決心をして人生を変えるような直感に随って成功したとしても、次の選択に迫られたときに「あのときはまぐれだったかもしれない」と思ってしまう人もいるでしょう。
もちろん、あのとき直感に随って成功したから、今回も成功する!!と勢いも借りて決断できる人もいますが、ほとんどの場合はそうではありません。
それよりも、大きな決断をする前に小さな直感を積み重ねて、自分の中に成功体験を構築した方が、確固たる自信につながります。
僕の例になりますが、僕は大学を卒業してから就職をせずに、卒業後すぐに独立をしました。この決断は僕の人生の中でもかなり大きな決断の一つだと思っていますが、こんな決断を直感で、一発で、決めたわけではありません。
大学時代からちょこちょこと降りてくる直感を試しながら、「直感はいつも正しい」という理論を自分の中に確立できたから、独立という決断ができたのだと思います。
もちろん、直感が教えてくれた「独立」という道を進んで良かったと思います。現在に至るまで辛い経験もありましたが、あのときの選択があるから、今の自分がいると思っています。
自分に成功体験がなくてなかなか決断できない場合は、すでにその道で成功している方にアプローチをして、どんな道を歩んできたか尋ねてみるのも良いです。そこで聞いた体験談が自分の成功体験として少なからず蓄積されます。
僕自身も、これまでに何人もの人生の先輩に、何度も何度も尋ねて、自分の直感に間違いはないか確認をしていました。今でこそ自分の直感を100%信じることができるようになりましたが、僕に色々と教えてくれた先輩方には本当に感謝です。